コンタクトレンズが落ちたりせず瞳に留まっているのは、眼が常に涙で潤されており、表面張力でコンタクトが眼に吸い寄せられているためです。
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コンタクトレンズの仕組みなど
語源は「接触する眼鏡(Ein kontactbrille)」
視力矯正を目的としたコンタクトレンズが作られた19世紀の終わり。
これを世に発表した眼科医は、まず実験台のウサギに石膏で型をとったガラス製レンズを装着したそうです。
ウサギが苦痛を感じる様子がなかったので、自らが人の目に合わせたガラス製レンズを装着したといいます。
この勇気ある一歩が、今日のコンタクトレンズの進歩に大きく貢献したと言えるでしょう。
また、この研究を発表したタイトル「接触する眼鏡(Ein kontactbrille)」がコンタクトレンズの語源となっているそうです。
「屈折異常」をレンズで補正することで視力を矯正します
現在のコンタクトは、もちろんガラス製ではありませんが、小さなレンズで視力が矯正されるのは不思議に思う人も少なくないでしょう。
もともと人の眼は、瞳と呼ばれる角膜と水晶体がレンズの役割をし、光を屈折させて眼球の奥の網膜に映す仕組みになっています。この像が視神経を通じて脳に伝わって物を見ることができるのですが、網膜に像を映す焦点が合わなくなる「屈折異常」を補正することが一般に言う視力矯正です。
涙による潤いと眼の形が必要です
外部からの衝撃などで例外もありますが、コンタクトレンズが落ちたりせず瞳に留まっているのは、眼球の形と潤いが関係しています。
眼は常に涙で潤されており、液体の性質である表面張力でコンタクトは眼に吸い寄せられるのです。
また、眼球は瞳(黒目)と白目でカーブが異なり、白眼の上に瞳のレンズが乗っているような形をしています。コンタクトは黒目のカーブに合わせて作られるので、白目に移動するとレンズが引き伸ばされることとなり、元の形に戻ろうとする力が働いて黒目に戻る仕組みとなっています。
参考:コンタクトレンズについて