ICLとは眼内コンタクトレンズ(Implantable Collamer Lens)のことです
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ICLとは
ICL : Implantable Collamer Lens
ICLとは眼内コンタクトレンズのことで、 Implantable Collamer Lens の略です。
ICL手術は視力矯正手術のひとつで、目の中にコンタクトレンズを埋め込み角膜を削らない視力矯正手術です。
視力矯正手術、近視矯正手術というとレーシックが広く知られていますが、ICLの歴史はレーシックよりも古く、1980年代には開発が行われています。
日本では1997年に初めて導入され、2010年に厚生労働省の承認を受けた視力矯正手術です。
ICLは改良が加えられ、レンズの中央に極小の穴をあけた Hole ICL が開発されたことで当初の白内障が進行するリスクが改善され、Hole ICL は現在では世界80か国以上で承認された世界的スタンダードとなっています。日本においてはこの Hole ICL による治療がレーシックに代わる近視治療、視力矯正治療として普及が進んでいます。
岩手県からICLを受けるには
岩手県内には、眼科のある病院が岩手医科大学附属病院や岩手県立中央病院など32施設と、眼科を標榜している診療所が58施設ありますが、ICL治療が受けられる病院や眼科クリニックがありません。
そのため、ICLを受けるには県外のICL実施施設へ行くことになりますが、岩手県から最寄りの施設は宮城県の2施設になります。
宮城県でICL治療が受けられる眼科クリニック
- ASUCA アイクリニック仙台マークワン
- 宮城県仙台市青葉区中央一丁目2-3 仙台マークワン11F
- 佐藤裕也眼科医院
- 宮城県仙台市青葉区五橋1-6-23
※ ICL研究会会員施設より
ICL手術当日は車の運転が出来ません
ICLは日帰り手術ですが手術当日は車の運転はできません。また、手術後少なくとも2~3日間程度は車の運転を控えることが必要となります。
(手術後の運転再開に関しては、手術翌日などの検診の際に医師と相談して決めることになります。)
ICLでは手術後数日は視力が不安定になるとされています。
また手術後1週間程度は夜間の運転は避けた方が良いとされます。
このためICL手術は日帰り手術ではあるものの、手術当日やその後数日は自分で車の運転をすることができないので、眼科施設の行き帰りにはタクシーを利用したり誰かに車での送り迎えを頼むか、電車などの公共交通機関を利用することになります。
東京でICL手術を受けるのもありでは
岩手県から最寄りとはいえ、宮城県の眼科施設を受診するとなると日帰りではなかなか難しいものがあるのではないでしょうか。
特に手術当日は車の運転は出来ませんし、手術後数日の間は車の運転は避けた方がいいとされています。
となると、岩手県からICL手術を受けようとすれば、宿泊前提になると思います。
そこで、宿泊前提なのであれば、東京都内の施設でICL手術を受けることを検討してもいいのではないでしょうか。
東京都内には、ICL治療が受けられる眼科クリニックが23区を中心に35施設あり、主な施設は下記の3施設です。
(令和6年10月時点)
都内でICL治療が受けられる主な眼科クリニック
- 品川近視クリニック 東京院
- 東京都千代田区有楽町2-7-1 イトシアオフィスタワー13F
- 新宿近視クリニック
- 東京都新宿区西新宿7-10-1 O-GUARD 新宿3階
- ふくおか眼科クリニック 中野
- 東京都中野区中野二丁目24番11号 ナカノサウステラ・オフィス棟5階
- ほか、32施設
※ ICL研究会会員施設より
近隣に提携ホテルも
なかでも、品川近視クリニック東京院では提携しているホテルが近隣に複数あり、東京都内はもちろん岩手県からも受診しやすくなっています。
品川近視クリニック東京院で提携しているホテルは、ホテルモントレ銀座、銀座ベルビューホテル、銀座キャピタルホテル本館・新館、レム秋葉原、レム日比谷があり、ほとんどの提携ホテルが品川近視クリニック東京院から数百メートルにあります。
また、品川近視クリニック東京院はJR有楽町「銀座口」・「中央口」より徒歩1分ですので、提携ホテル以外からでも簡単に行くことができます。
日本最大級屈折矯正専門クリニック
ここでご紹介する品川近視クリニック東京院は有楽町駅から徒歩1分程度と、都内からだけでなく隣県などからも電車で簡単に行くことができます。
また、品川近視クリニックではICLだけでなく、各種の →レーシックなどの視力矯正手術にも対応している日本最大級の屈折矯正専門クリニックですので、視力矯正手術についてまずは相談してみるといいでしょう。
手術に適しているかどうかの適応検査は無料で受けられます。
品川近視クリニック
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシアオフィスタワー13F
JR有楽町駅銀座口・中央口より 徒歩1分
視力回復専門クリニック
また、新宿近視クリニックは提携している宿泊施設はありませんが、新宿駅から徒歩4分程度と、都内からだけでなく隣県などから電車で簡単に行くことができます。
新宿近視クリニックではICLだけでなく、→リレックススマイルや →レーシックといった視力矯正手術にも対応していますので、自分がICLに適しているかどうか不安な場合には相談してみるといいでしょう。
手術に適しているかどうかの適応検査は無料で受けられます。
新宿近視クリニック
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-10-1 O-GUARD新宿3階
JR新宿駅西口より 徒歩4分
総合眼科クリニック
ふくおか眼科クリニック中野はJR中野駅南口より徒歩1分、東京メトロ東西線中野駅南口より徒歩1分と、やはり交通の便が良い立地です。
また、ふくおか眼科クリニック中野ではICLだけでなく、→レーシックによる視力矯正手術のほか、→日帰り白内障手術、→網膜硝子体手術といった様々な眼疾患とその手術にも対応している総合眼科クリニックです。
ふくおか眼科クリニック中野
〒164-0001 東京都中野区中野二丁目24番11号 ナカノサウステラ・オフィス棟5階
JR中野駅南口より 徒歩1分
ICLの特徴
見え方の質が向上
ICLはレーシックなどの視力矯正手術と異なり、角膜を削りません。
レーシックは角膜を削り角膜の度数を変えることで視力の調整をします。また、比較的新しい視力矯正手術のリレックススマイルでも、角膜の切開創はかなり小さいものの角膜内部を切除することで、角膜の度数を変え視力の調整をします。
これに対してICLでは目の中にコンタクトレンズを埋め込むので、角膜を削ることがありません。
レーシックなどのように角膜を削る場合には、コンタクトレンズや眼鏡で矯正できないような角膜のわずかな歪みが出ることがありますが、ICLでは角膜を削らないので、この心配がありません。
また、眼の中に埋め込むレンズは交換する必要がないため長期にわたって安定した視力を維持できます
強度近視にも対応
ICLは眼の中にレンズを埋め込むため、レーシックでは対応できない強度近視にも対応可能です。
また、角膜の厚みが足りずにレーシックやリレックススマイルを受けられない場合でも、ICLなら多くの場合治療が可能です。
長期にわたり視力を維持
眼に埋め込むレンズは交換の必要がありません。また、眼の中のコンタクトレンズで視力を調整するため、レーシックでみられる視力の戻りが無いので、長期にわたって回復後の視力を維持することができます。
生体適合性の高い親水性素材
ICLは Implantable Collamer Lens の略ですが、「Collamer®」(コラマー)はレンズの材質を意味します。
このコラマーはHEMA(ハイドロキシエチルメタクリエート)とコラーゲンの共重合体素材で無色透明の素材です。紫外線をカットする性質を持っており、ソフトコンタクトレンズのように水分の含んだ柔らかな素材でできています。コラマーは含有するコラーゲンによってマイナス荷電をおびておりタンパク質などの粒子が沈着せず、非常に生体適合性の良い素材となっています。
可逆性
角膜を削った場合、角膜が元に戻ることはありません。
これに対してICLは可逆性の高い手術となっていて、眼に埋め込んだレンズは取り出すことができ、取り出すことで眼の状態を手術前に戻すことができます。このため思うような視力が得られなかった場合などの場合には、レンズを取り出すことができます。
このため、将来白内障の手術が必要になった場合でも、白内障治療のレンズと置き換えることができます。
ICLとレーシックとの違い
視力矯正手術や近視手術というとレーシックがよく知られています。
レーシックはさまざまな治療方法のある視力矯正手術の一種で、大変普及している視力の治療方法ですが、現在はこのページでご紹介しているICLのように、より安全性が高くデメリットの少ない視力矯正手術が行われるようになっています。
近視の戻りが少ない
レーシックには近視の戻りという減少があります。近視の戻りとは手術後数年経過すると徐々に視力が以前の状態に戻ってしまうことをいいます。
これに対してICLは近視の戻りが少なく、長期にわたって治療後の視力を維持することができます。
角膜を削らない
角膜を削って視力を調節するレーシック対してICLは角膜を削ることはありません。
このためレーシックでは手術後にコンタクトレンズや眼鏡で矯正できないような角膜のわずかな歪みが出ることがありますが、角膜を削らないICLではこのようなゆがみが出ることが無く、クリアな視界が得られます。
リスクが少ない
レーシックでは角膜の表面をフラップと呼ばれる薄い膜上に切るため、角膜の切開創は28mmとなります。これに対してICLでは眼の中にレンズを挿入するために切開創がわずかに3mm程度となります。
このため角膜の知覚神経に傷がつかず、また、手術後にドライアイを感じることが少なくなっています。
また、ICLで挿入したレンズは取り出すことが可能なため、例えば将来白内障の手術が必要になった場合には、白内障治療のためのレンズと入れ替えることができます。
参考:ICL研究会